歴史/こだわり
豊島の現状と豊島みかんの復活
豊島は小豆島の西方約3.7kmの瀬戸内海に位置し、香川県土庄町に属する島であり島の周辺には直島をはじめ小さな離島が散在している。面積は14.61km2,周囲約19.8kmで豊島石として名高い。島である海抜330mの壇山がそびえ海岸部に小規模の平坦地が点在している島内は、家浦、唐櫃、甲生に分かれている。
豊島の年平均気温は約16度で降水量は年間1,000mm~1,300mmと日本でももっとも雨の少ない地域の一つである。
産業は稲作と酪農、石材、果実、海産物等である。このような豊かな島に平成2年11月16日、兵庫県警によって産廃業者が不法役棄事件として摘発され豊島の産品すべて風評被害にあった。
国の機関委任事務として香川県が監督指導を怠ったとして国の公害等調整委員会に調停の申し立てをした。私(山本彰治)は申請代表者の筆頭として運動に関わってきた。しかし運動を強化すればするほどマスコミの報道によって風評被害が大きくなり豊島の産物に影響がないにもかかわらず自分の首を絞めることとなり、断腸の思いで「豊島みかん」を「小豆島みかん」にブランド名を変えることにした。
平成13年6月6日、調停が成立し完全撤去で香川県と住民が和解することとなった。現在、直島で毎日200tもの廃棄物を焼却して、平成24年度で産業産廃物が完全撤去となり名実ともに豊かな島に戻ることとなる。